安養寺宝物 | 實秀山 安養寺

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佛舎利

佛舎利

實秀山安養寺に安置されております佛舎利は天台真盛宗総本山西教寺より寄贈された分骨御佛舎利一粒が舎利塔に収められたもので、平成17年11月11日に受納法要式が厳修されました。

『佛舎利』とは、お釈迦さまの遺骨のことです。紀元前383年2月15日に入滅されたお釈迦さまは、多くの弟子や人々に見守られ、伽羅という香木の火によって荼毘に付せられました。この遺骨は多くの弟子たちによって分骨され、世界中の仏教徒のもとへ行き、各地で大葬儀が行われたと言われています。お釈迦さまの尊い教えのもと仏弟子たちが社会の人々のためのお守りとして、分骨の分骨が次世代へと引き継がれていったとされます。

現在、日本に渡ってきた佛舎利は、各宗総本山の寺院・仏閣に収められています。安養寺に寄贈された『佛舎利』(横:約8mm、縦:約5mm、厚さ:約3mm)は廚子に収められ、生き生きと光り輝き、安養寺の安穏をみつめられています。人々のために「正しいお勤め」をすることにより『佛舎利』が大きくなり、次世代の為に新しく分身をすると伝えられています。

安養寺では年に一度、涅槃会(お釈迦さまが入滅した日)の2月15日に一般に御開帳しております。

安祥龍實王

安祥龍實王

安養寺日高別院開山堂内に祀られている「安祥龍實王」は平成22年1月、地域の人々の心のよりどころとして出世開運、天下泰平を願い建立されたものです。

安養寺香川本院の言い伝えに、大正5年6月1日に下関(本院の南300メートルにある川)より出た大蛇が本堂の床下に入ったことから、これを地域の守護神としてお迎えしたところ、大地を潤す雨を降らせ五穀豊穣をもたらしたとあります。この豊穣をもたらした大蛇に感謝の気持ちを込め農工具の市が開催されるようになり、現在でも毎年5月28日に「大市立」が安養寺門前にて盛大に行われています。

かつて俗世の不要物が堆積され不浄の地となっていた日高別院の建立地においては、総本山圓満院門跡・伝法阿闍梨奥野秀道猊下により、香川本院の守護神の力が込められた秘蔵の水晶が埋められ大地の清浄が試みられました。そして大本山安養寺開基貫主・田辺秀實大僧正台下によって地域の興隆と平和を願い日高別院が建立され、日高の地に埋められた水晶の持ち主、大地を潤す豊穣のシンボルである「安祥龍實王」が開山堂に安置されました。毎年4月1日には「安祥龍實王大祭」として多くの人々に心の幸福を導き、地域社会への活力の源となるよう祈願法要を勤行しております。